見落としゼロ作戦

Claude入門

※ 本記事のスクリーンショットおよびUI表示は2026年4月時点のものです。アップデートにより表示が異なる場合があります。また、AIが生成する文章は誤りや不正確な情報を含む可能性があります。Claudeが作成した内容は必ずご自身で確認し、最終的な判断と責任はPM自身が持つようにしてください。

会議後、議事録を送った翌朝、ふと気づくことがあります。

「あの『〜を検討』って、実はリスクの予兆だったんじゃないか」

議事録を書いたときは気が回らなかった。でも一晩おくと見えてくる。
そういう経験、PMなら一度はあるはずです。

問題は、それが「翌朝の気づき」で済めばいいのですが・・・
「翌週の炎上」として返ってくることもあることです。

Claudeを使うと、この「見落とし」をその日のうちに潰せます。
議事録をそのまま投げるだけで、

リスクの芽・曖昧な合意・フォローすべき発言を拾い上げてくれます。

今回は、このような「見落としゼロ作戦」を3ステップで紹介します。


STEP 1:ぐじゃぐじゃメモをClaudeに投げて清書+リスク抽出

会議中に走り書きしたメモがあれば、そのままClaudeに貼り付けます。
箇条書きでも、文が途中でも、誤字があっても構いません。
整形する時間こそ無駄です。

実際にはこんなメモになることが多いはずです。

議事録メモの例

5/8 定例 10時〜

【参加者】
弊社:田中(PM)、鈴木(開発リーダー)、山田(デザイン担当)、佐々木(営業)
顧客:木村(顧客側窓口)

■鈴木
決済の仕様、だいたい固まったって言ってた 来週出す
ログインと会員登録はできてる
決済連携は今やってる 2日おくれてるけど取り戻せるとのこと(ほんとに?)
外部APIでエラー出てるらしい 調査中 原因不明

■山田
TOPとマイページOK
商品詳細はクライアントが追加でなんか言ってきたらしくて対応中 来週出す予定

■佐々木
クライアントからリリース1週間はやくできないか?って打診きてる
→田中が回答する 期限は来週月曜

■木村
クライアントが機能追加したいかもって言ってた
まだ正式じゃない でもなんかあるっぽい

その他
テストどうするか→鈴木が「圧縮できるかも」って言ってた
詳細未定

次回5/15

TODO
・鈴木→仕様書 5/12
・山田→UI 5/13
・田中→前倒し回答 5/12

このメモをClaudeに貼り付けて、次のプロンプトを使います。

プロンプト①:清書+リスク抽出

以下は会議中にメモした内容です。次の2つをやってください。

① 議事録として読める形に清書する
 (参加者・議題・決定事項・TODOを整理)
② 清書した内容から以下を抽出する
 ・リスクの芽(今後問題になりそうな発言・決定)
 ・曖昧な合意(責任や期限が不明確なもの)
 ・次回までにフォローすべき発言

メモ:
---
(ここにメモを貼る)
---

清書とリスク抽出を同時に依頼するのがポイントです。

Claudeは会議メモの文脈を読んで、「取り戻せるとのこと(ほんとに?)」
のような書き手の疑念まで拾い上げてくれます。

以下のように、プロンプトに議事録メモを貼り付けます。

ここでChatGPTではなくClaudeを使う理由は3つあります。

日本語の行間を読む精度が高いこと、
プロジェクト機能でPJの背景を記憶できること、
長文でも精度が落ちないことです。

では、早速出力結果を確認します。まずは議事録の清書から。

次に、リスク分析と次回までにフォローすべき発言

リスク分析を色付けしてくれて、且つ表にまとめてくれるので、このままでも
見やすくまとめてくれます。

次に、仮仕分けをClaudeにやってもらい決断を早く出す手助けをしてもらいます。

STEP 2:Claudeで仮仕分け、PMが5分で承認

Claudeが抽出した結果をそのまま続けて投げます。
全部を自分で判断する必要はありません。

プロンプト②:仮仕分け依頼

上記の抽出結果を、以下の3つに仮仕分けしてください。

・今週対応:今週中にアクションが必要なもの
・様子見:気になるが今週動く必要はないもの
・スルーでよい:問題ない可能性が高いもの

仕分けの理由も一言添えてください。

Claudeが「今週対応・様子見・スルーでよい」に仮分類して、
理由まで添えてくれます。

PMの仕事はその結果を5分で確認し、「これは違う」と
思ったものだけ移動させることです。

完全に任せるのではなく、最終判断はPMがする。
この役割分担が大事です。

以下のようにプロンプトに記述します。

以下は、今回の出力結果

これだけでも、まとまっていて見やすいですよね。

次のステップでは、更に、具体的なタスク化を担当者と
期日をつけていき、
プロジェクト実行に落とし込みます。

STEP 3:「今週対応」のタスク化

「今週対応」に残った項目を、そのままタスク化します。

プロンプト③:タスク化

「今週対応」の項目を、具体的なタスクに落とし込んでください。
担当者・期限・アクション内容の形式で出力してください。

担当者・期限・アクション内容の形式で出力されるので、
そのままタスク管理ツールに貼り付けられます。

議事録メモを投げてから、ここまで10分もかかりません。

最後のプロンプトです。

以下、今週対応のタスクをすぐに担当へアサインできる形式で出してくれます。

さらに以下は、タスクスケジュール。
自身のメモとして取っておくも良し、
プロジェクトチームと共有するも良し。

最初の雑な議事録メモから、ここまで10分かかりません。

Claudeと一緒に具体的なタスク化をし、メンバーへのアサインまで完了します。

会議後にすぐにタスク割り振り、プロジェクト進行停滞リスクも防げます。


Tips:毎回ゼロから始めない、Project「手順」の活用

STEP1〜3を毎週回すとき、ひとつ気になることが出てきます。

「毎回、プロジェクトの背景を説明しなきゃいけないの?」という点です。
週次で議事録を投げるたびに、PJの概要・メンバー構成を
Claudeに伝え直すのは手間です。

そこで使うのが、Claude.aiのProject機能に備わる「手順」という設定欄です。

ただし、「手順」はSTEP1〜3のプロンプトの代わりにはなりません。
あくまで「背景情報を毎回説明し直さなくて済む仕組み」です。
プロンプトは引き続き使います。

「手順」へのコンテキスト登録

Claude.aiのProjectには「手順」という欄があります
(Projectページ右側パネルに表示されています)。

ここに登録した内容は、そのProject内のすべての会話で
Claudeが最初から把握した状態でスタートします。

登録内容は2種類に分けて考えると整理しやすいです。

固定部分(役割・目的・判断基準):どの案件でも使い回せるテンプレート
プロジェクト固有部分(案件名・メンバーなど):このProjectを作るときに1回だけ記入する

以下がテンプレートです。固定部分はそのままコピーし、
プロジェクト固有情報だけ書き換えてください。

# 役割議事録レビューの専門アナリストとして、リスクの芽を見落とさないための指摘・整理を支援してください。# 目的週次議事録からリスク・曖昧な合意・フォロー事項を抽出し、PMが見落としなく対応できるようにする。# 判断基準・リリース日は最優先。スコープ変更は慎重に判断する・外部ベンダーとの調整事項は必ずフォローする# プロジェクト固有情報(このProjectを作るときに1回だけ記入する)・案件名:・クライアント:・フェーズ:・弊社メンバー:・顧客側窓口:

これを登録しておくことで、STEP1〜3のプロンプトを使うたびに
プロジェクト背景を伝え直す手間がなくなります。

毎週の議事録をプロンプトに貼り付けるだけで、
Claudeがすでに背景を把握した状態で回答してくれます。

例えば、具体的に、

▼ 手順なし(通常のプロンプト)

以下は、STEP 1で使用したプロンプトです。

以下は会議中にメモした内容です。次の2つをやってください。

① 議事録として読める形に清書する
 (参加者・議題・決定事項・TODOを整理)
② 清書した内容から以下を抽出する
 ・リスクの芽(今後問題になりそうな発言・決定)
 ・曖昧な合意(責任や期限が不明確なもの)
 ・次回までにフォローすべき発言

[メモを貼り付け]

▼ 手順あり(役割・目的・判断基準を登録済みの場合)

手順にコンテキストを登録すると、実施してもらいたいことと、
議事録メモを貼り付けるのみで良くなります。

以下の議事録メモを清書し、リスク・曖昧な合意・フォロー事項を抽出してください。

[メモを貼り付け]

ファイルアップロードで記憶を強化

「手順」に加えて、Claude.aiのProjectはファイルのアップロードにも
対応しています。

過去のリスク一覧・用語集・判断基準などを`.md`や`.txt`形式でまとめて
アップロードしておくことで、
より詳細な情報をClaudeに持たせることができます。

「このファイルを参照しながら分析してください」と
一言添えるだけで機能します。

週次ルーティンとして定着させるなら、
Project+ファイル登録がいちばん楽な運用です。


まとめ:これが「見落としゼロ作戦」

この3ステップが「見落としゼロ作戦」です。

目標はリスクを完璧にゼロにすることではありません。

「翌朝気づく」を「その日のうちに潰す」に変えることです。
週次でこれを回すだけで、炎上する前に手が打てるようになります。

ぐじゃぐじゃのメモがあれば十分です。
整形する時間を、判断する時間に使いましょう。

ラボ長

ぐじゃぐじゃのメモでいいんだよ。完璧な議事録を書こうとするより、その5分をClaudeに投げる時間に使って。それだけで見落としがグッと減るから。

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