※この記事のスクリーンショットは2026年6月時点のものです。Claude Codeのアップデートで画面が異なる場合があります。
「コード書けないPMがアプリを作る」時代になった
少し前まで、「アプリを作る」というのはエンジニアだけの仕事でした。ところが今、Claude Codeを使えば、コードを一行も書かずに動くアプリが作れます。
ラボ長も最初は半信半疑でした。エンジニア出身とはいえ、もう何年もコードなんて書いていません。でも実際にやってみたら、本当に1時間もかからずに、自分専用の議事録ツールが動きました。
その全プロセスを、そのまま記録します。
読み終わるころには「あ、これなら自分にも作れそう」と思ってもらえるはずです。
今回作るもの
「議事録メーカー」です。会議のメモを貼って、ボタンを押すと、決定事項やToDoにキレイに振り分けてくれる道具です。
- ブラウザで動くシンプルなツール(ファイルをダブルクリックで開くだけ)
- 会議名・日付・参加者を入れて、ぐじゃぐじゃのメモを貼り付ける
- 「整形する」ボタンで、決定事項・ToDo・課題・議論メモに自動で振り分け
- 「確定」「〜までに」「できていない」といったよくある言い回しを読み取って仕分ける(ラベルを付ける手間なし)
- データはどこにも保存されず、自分のPCの中だけで動く(会社のネットワークは使わない)
- 追加料金もAPIキーも不要。Claude Proのサブスクだけで作れる

↑ これが今回のゴールです。では作っていきます。
事前準備:Claude Code を呼び出す
ここ、勘違いしやすいので先に整理します。
Claude Code は、前回の記事で入れた Claude のデスクトップアプリの中から呼び出せます (下図の①)。新しく何かをインストールする必要はありません。
- すでにデスクトップアプリを使っている方 → アプリの中で「Code」に切り替えるだけ
- 料金 → Claude Pro(月20ドル)のサブスクのままでOK。難しい「APIキー」も追加契約も、この記事では一切使いません

切り替えると、黒い画面(コマンド入力欄)が出てきます。身構えなくて大丈夫です。ここに日本語で話しかけるだけで、あとはClaudeが全部やってくれます。
はじめに、上手②のアイコンをクリックして任意の作業フォルダを選びます。Claude Codeは、そのフォルダを作業場としてあなたと一緒に仕事をします。

Claude Codeは、もともとCLI版というターミナルベース。「ターミナル」って聞くと身構えるよね。でも、今回紹介しているデスクトップ版アプリなら今までのチャット型AIと同じ。今回やるのは”日本語でお願いするだけ”。プログラミングの知識はいらない。
STEP1:作りたいものを日本語で伝える
最初にやることは、何が欲しいかを言葉で伝えるだけです。仕様書なんて要りません。ラボ長はこう打ちました。
議事録を整形するWebアプリを、HTMLファイル1枚で作ってください。 コードは書けないので、全部おまかせします。 【作りたいもの】 ・会議名、日付、参加者を入力する欄 ・会議メモを貼り付ける大きな入力欄 ・「整形する」ボタンを押すと、メモが 「決定事項」「ToDo」「課題・リスク」「議論メモ」に 自動で振り分けられてキレイな議事録になる ・振り分けは、よくある言い回しで判定してほしい 例:「確定」「合意」→決定事項、「〜までに」「依頼」→ToDo、 「課題」「懸念」「できていない」→課題・リスク ・行のあたまに「決定」「TODO」「課題」と書いた行は、確実にその欄へ ・結果をコピーするボタン 【条件】 ・APIキーなどの追加契約が不要で、 ファイルをダブルクリックでブラウザで開くだけで動くこと ・色は濃い緑(#19461B)で統一
ポイントは2つだけです。
- 箇条書きで「欲しい機能」を並べる:きれいな文章じゃなくて大丈夫
- 「条件」で守ってほしいことを書く:今回は「APIキー不要で、開くだけで動くこと」が大事なので明記しました

送信すると、Claudeが「では作ります」と言ってファイルを作り始めます。待っている間にコーヒーでも淹れてください。
STEP2:できたファイルを開いてみる
しばらくすると「できました」と返ってきます。gijiroku.html のようなHTMLファイルが1つできあがります(ファイル名はClaudeが自動でつけてくれるので、何でもOK。index.html のこともあります)。
これをダブルクリックするだけ。いつものブラウザ(Chromeなど)が開いて、もうツールが動いています。サーバーを立てたり、難しいコマンドを打ったりは一切ありません。

試しに、ラベルもなにも付けていない、こんなぐじゃぐじゃのメモを貼ってみます。
リリース日は6月20日で確定した 山田さんが仕様書を金曜までに更新する テスト環境がまだ用意できていない 予算について次回までに見積もりを再確認する 佐藤さんは顧客へ連絡すること 本番移行のスケジュールが間に合うか不安 デザイン案はAパターンで合意 新しいロゴについて意見交換した
会議名・日付・参加者を入れて「整形する」ボタンを押すと――

こうなります。
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6月度 定例ミーティング
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日付:2026-06-06
参加者:山田, 佐藤, 田中
■ 決定事項
・リリース日は6月20日で確定した
・デザイン案はAパターンで合意
■ ToDo
・山田さんが仕様書を金曜までに更新する
・予算について次回までに見積もりを再確認する
・佐藤さんは顧客へ連絡すること
■ 課題・リスク
・テスト環境がまだ用意できていない
・本番移行のスケジュールが間に合うか不安
■ 議論メモ
・新しいロゴについて意見交換した
「確定した」「合意」は決定事項へ、「〜までに」「連絡すること」はToDoへ、「できていない」「不安」は課題へ。自分でラベルを付けなくても、言い回しを見て振り分けてくれました。あとは「コピー」ボタンで、メールやチャットにそのまま貼れます。
ちなみにこれは、AIが中身を理解しているわけではありません。「こういう言葉が入っていたらこの欄」というルールで判定しているだけです。だからこそAPIキーも通信もいらず、無料で安全に動きます。完璧ではないので、確実に分けたい行だけ、あたまに「決定」「TODO」「課題」と付ければそちらが優先されます。

ここまでで30分くらい。自分の欲しい形にピッタリのツールが手元で動いてるのが、ほんとにすごい。
STEP3:気になるところを直してもらう
一発で完璧、とはいきません。でも大丈夫。気になったところを、また日本語で言うだけです。
ラボ長の場合はこう頼みました。
コピーしたときに「コピーしました」と画面にひとこと出るようにしてください

これだけで、コピーした瞬間に画面の下へ「コピーしました」と出るようになりました。
「ボタンの色を変えて」「項目を1つ増やして」――こういう注文を、何度でも気軽に出せます。コードは一切触っていません。ここが、出来合いのツールにはない、自分専用ツールの良さです。
使ってみた感想
正直、最初は「本当に動くのか?」と半信半疑でした。コードを書いた経験がほぼないラボ長が、日本語でお願いするだけでツールが動くなんて、思っていなかったからです。
でも、本当に動きました。しかも、自分の要件どおりに動きました。
プロンプトを入力してから完成まで、所要時間は約1時間。その大半は、Claudeが作業しているのを待っている時間でした。「表示が崩れている」「色を変えたい」と感じた部分は、その都度、日本語でそのまま伝えるだけ。これもコードを一切触らずに直せました。
業務で使う前に確認すること
便利ですが、会社の仕事で使うなら次の点だけ気をつけてください。
⚠️ 顧客名など社外秘の情報は、抽象化してから入力する
今回のツールはあなたのPCの中だけで動き、メモを外部に送ったりはしません。とはいえ、念のため機密情報はダミーに置き換えてから試すのが安全です。
⚠️ 業務PCへの導入は会社のルールを確認する
私物PCで業務情報を扱うこと自体が禁止されている場合もあります(BYODポリシー)。まずは個人PC・ダミーデータで試してください。
⚠️ このツールは「型に整える」だけ
議論の中身をAIが読んでリスクを推測する、といった賢いことはしていません。だからこそ、APIキーも追加料金も不要で、誰でも安全に動かせます。
おまけ:もっと賢くしたい人へ
今回のツールは「決まった」「課題」といった言葉を手がかりに振り分けているだけでした。便利ですが、限界もあります。たとえば「その件は来週まで様子を見ます」のように、はっきりした言葉がない一文は、うまく仕分けられません。
ここで、こう思った方もいるはず。
「言葉尻じゃなくて、中身を読んでリスクや論点まで抜き出してほしい」
それ、できます。アプリの中にClaude本体(API)を組み込む方法です。そうすると、ただの振り分けではなく「文脈を読んで考えるツール」に化けます。
ただし1点だけ注意。この方法はアプリ専用のAPIキー(従量課金)が別途必要で、今回使ったProのサブスクとは別契約になります。月数百円〜の世界ですが、設定の手順も少し増えます。
そして次回以降で、この議事録メーカーそのものにClaudeを組み込んで、”中身まで読む”AI版へ進化させる様子を、今日と同じように最初から記事にする予定です。今日のルール版で「自分専用ツールが動く感覚」をつかんだら、次はその一歩先まで一緒に行きましょう。

今日のは”言葉を見て仕分ける”やつ。次は”中身を読んで考える”やつに進化させる。そっちはAPIキーの話が絡むから、じっくりやろう!お楽しみに。
まとめ
Claude Code は「コードを書くためのツール」ではなく、「コードを書いてもらうためのツール」です。エンジニアでないPMでも、自分の業務に合った道具を1時間で手にできる時代になりました。
この記事で紹介した議事録メーカーは、あくまで一例です。同じやり方で「タスク棚卸しシート」でも「報告書テンプレ」でも作れます。なお、会社でClaude禁止のPMが業務でAIを安全に活かす方法は、別の記事でもまとめています(近日公開予定)。
そして次の目玉は、やはりこの議事録メーカーのAI版。お楽しみに。

「コードが書けないからアプリは作れない」は、もう過去の話。Claude Codeに話しかけるだけで動くものができる。PMこそ、この武器を早めに持っておいた方がいいと思う。


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