ステークホルダー説明、口頭でしゃべったことをClaudeに渡したら10分で資料になった

Claude入門

※ 本記事のスクリーンショットおよびUI表示は2026年5月時点のものです。アップデートにより表示が異なる場合があります。また、AIが生成する文章は誤りや不正確な情報を含む可能性があります。Claudeが作成した報告文・スライド内容は必ずPM自身が内容を確認し、最終的な判断と責任はPM自身が持つようにしてください。

ステークホルダーへの説明資料作成に、どれくらい時間をかけていますか?

内容は頭の中にある。何を話せばいいかもわかっている。
でも、それを資料にするのが地味にしんどい
——PMなら誰もが経験する、あのしんどさです。

構成を考えて、スライドを作って、言葉を選んで……
気づいたら2〜3時間。

それでいて「ちゃんと伝わるか」と、最後まで自信が持てない。

そこで試したのが、Claudeに状況を「しゃべるように」渡してみること。
頭の中にあることをそのまま書き出しただけで、
10分でスライドの骨格が出てきます。

今回は、そのやり方を3ステップで紹介します。
テンプレートをコピーして使えるので、そのまま試してみてください。


STEP 1:状況を「しゃべるように」Claudeに渡す

きれいにまとめる必要はまったくありません。
頭の中にある状況を、そのまま書き出すだけでOKです。

でも、ひとつだけポイントがあります。

「背景・課題・対応方針・お願いしたいこと」の4点を含めること。

これさえ押さえれば、あとは箇条書きでも断片的な文章でも、
Claudeが構成を整えてくれます。

以下のテンプレートをコピーして、括弧内を自分の言葉で埋めてみてください。

以下の状況をもとに、ステークホルダーへの説明資料の構成案を作ってください。

【報告相手】
(例:経営層、プロジェクトオーナー、クライアント)

【報告の目的】
(例:現状共有、遅延の説明と承認依頼、リスクの認識合わせ)

【背景・経緯】
(ここに状況を書く)

【現在の課題・論点】
(ここに課題を書く)

【対応方針・今後の予定】
(ここに方針を書く)

【相手にお願いしたいこと】
(例:承認、意見、情報共有のみ)

スライドのタイトルと各スライドで伝えるべき要点を、まとめてください。

「報告相手」と「目的」を明記するのが重要なポイントです。
相手が経営層か技術者かによって、Claudeは言葉のレベルや
強調すべき観点を自動で調整してくれます。

同じ状況でも、相手が変われば伝え方は変わる——そこまで汲み取ってくれます。

以下は、今回一例で示す実際のプロンプトです。
これをClaudeにコピーして実行してみます。

📋 記入例

以下の状況をもとに、ステークホルダーへの説明資料の構成案を作ってください。

【報告相手】
経営層・プロジェクトオーナー(CTO、事業部長)

【報告の目的】
開発遅延の説明と、スケジュール変更・追加リソース投入の承認依頼

【背景・経緯】
決済機能を含むWebアプリの開発プロジェクトを進めており、当初は8月末のリリースを予定していた。しかし5月の要件確定フェーズで、クライアントから決済フローの仕様変更要望が追加で発生。開発チームの見積もり再精査の結果、現状のリソースでは9月末までの対応が限界であることが判明した。

【現在の課題・論点】
・リリース時期が最大1ヶ月遅延する見込み
・追加仕様対応のため、バックエンドエンジニアを1名増員する必要がある
・クライアントへの遅延説明のタイミングと内容がまだ社内で合意されていない
・テスト工程の圧縮可否について、品質保証側との調整が未完了

【対応方針・今後の予定】
・5月末までに社内でスケジュール変更案を正式承認
・6月第1週にクライアントへ状況説明・合意取得
・増員エンジニアは6月中旬から参画予定
・品質基準を維持した上でテスト計画を見直し、9月末リリースを目指す

【相手にお願いしたいこと】
① 新スケジュール(9月末リリース)の承認
② 増員1名分のリソース・予算承認
③ クライアント説明のアプローチへの同意

スライドのタイトルと各スライドで伝えるべき要点を、まとめてください。

STEP 2:Claudeがスライド構成を提案する

STEP 1のプロンプトを送ると、Claudeが
「スライドタイトル一覧+各スライドで伝えるべき要点」を
まとめて提案してくれます。

以下は、実際のアウトプットです。
これは、壁打ちのスタート地点と捉えるくらいがちょうどいいです。
つまり、これが正解ではない。

ここで完璧を目指さないのがコツです。

最初の構成で70点取れれば十分。
一発で「これだ」という構成が出ることよりも、

たたき台をすぐに手に入れることの方が大事です。
提案が出たら、気になる点だけ一言追加で調整できます。

「リスクをもっと前に出して」「経営層向けに絞って」

——そのくらいの一言で、構成がぐっと変わります。

「リスクと対応策」のスライドを冒頭に持ってきて、最初から危機感が伝わる構成にしてください。
また、経営層は技術詳細よりも「影響範囲とコスト」に関心があるので、その観点も盛り込んでください。

やりとりは2〜3回で十分です。

「これで行きます」と決めたら、

次のSTEPへ進みましょう。

今は、上のプロンプト例を入れて実行してみます。
以下のように改訂版がサッとでてきます。



STEP 3:パワポに落とし込む

スライド構成が固まったら、あとは一言依頼するだけです。

「このスライド構成でパワポを作ってください」

と伝えると、Claudeが.pptxファイルを出力してくれます。
ダウンロードしてそのまま開けば、スライドの骨格が完成しています。
あとは細部の文言を調整するだけ。

以下は、作成されたパワーポイントファイルの一部です。
最初の状況と目的何を依頼したいかを箇条書き程度で要点を伝えれば、
ここまで、10分で到達できます。

pptxファイルの出力から微調整までの詳しい手順は、以下の記事で紹介しています。

進捗報告もスライド作成も、Claudeと組めば全部片づく


おまけ:Claudeに「批判者」になってもらう壁打ちテク

AIは基本的に協調的で、肯定的な返答をしてくれます。
それ自体はありがたいのですが、説明資料のレビューに使うと

「なんかぬるい」と感じることがあります。

そこで有効なのが、あえて批判的な視点を求めるやり方です。
資料の構成が固まったら、こんな一言を加えてみてください。

上記のスライド構成について、経営層の立場から厳しく批判してください。
「説明が甘い」「なぜこうなった」「リスク対応が不十分」といった
最も鋭い反論・懸念・質問を5〜10個挙げてください。
その後、それぞれに対して私がどう答えるべきか、回答例も示してください。

Claudeが「経営層の批判者」として機能し、
本番で飛んでくる鋭い質問を先取りしてくれます。

それに対する回答例まで出してくれるので、そのまま想定Q&Aとして使えます。

これは心理学・プロジェクト管理の手法である
プリモーテム分析(失敗予測分析)に近い考え方です。

プロジェクトがすでに失敗した未来を想定し、そこから逆算して
「なぜ失敗したか」を洗い出す技法をAIで再現しています。

ポジティブな返答だけを聞いていると、本番で詰められたときに動揺します。

批判を先に受けておくことで、
説明の説得力と自分の腹の据わり方が格段に変わります!


まとめ:「しゃべるだけ」が最強の資料作り

「資料を作る前に、まずClaudeに状況を話してみる」
——これだけで、説明資料作りのストレスが大幅に減ります。

完璧なメモは必要ありません。

頭の中の「とりあえず」をClaudeに渡すことが、最初の一歩です。

ラボ長

説明資料って、書き始めるのが一番しんどいんだよね。だから書かなくていい。まずClaudeに話しかけてみて。そこから始めるのが一番早いから。

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